同じ学名の植物から抽出されたエッセンシャルオイルでも、その植物の生育環境や抽出法、管理法などによって
芳香成分は異なります。
成分分析表は不可欠
エッセンシャルオイル選びでは、香りばかりではなく、純度や品質も重要です。
原料の栽培時に農薬や化学肥料を使っていないか、合成香料といった混入物がないかを確認し、無農薬有機農法で栽培された、100%天然の純度オイルを選びましょう。
100%天然のオイルは、成分分析法のガスクロマトグラフィーで証明されています。これによりエッセンシャルオイルの構成成分がわかりますので、成分分析表が用意されているメーカーのものを選んでください。
ラベルチェックは重要
最初にラベルをチェックし、植物の学名、原産国、抽出部位、ロット番号を見ます。
植物の学名はラテン語が世界共通呼称とされているので、ほとんどのエッセンシャルオイルのラベルは、ラテン語で植物の属名と種の性質を組み合わされて記されています。
たとえばラベンダー一つとってもLavandula angustifolia(真正ラベンダー)、Lavandula latifolia(スパイクラベンダー)、Lavandula hybrida(ラバンジン)など種類がいくつかあり、成分が異なるからです。生産地や抽出部位によっても成分が異なります。
ロット番号はメーカーが安全な製品を提供するために、原産地や管理体制など追跡調査ができるように明記しているものです。最低限の品質を見極めるヒントになるでしょう。
合成製品に注意する
あまりにも安価なものは合成製品の可能性があるので避けましょう。「アロマオイル」「フレグランスオイル」「ポプリオイル」は香料や防腐剤などが入った合成香料のものです。
エッセンシャルオイルは紫外線によって酸化しやすいので、通常は茶色の遮光ビン
に入っています。ビンの蓋がしっかり栓で止まり、口にドロッパーがついたものを選びましょう。
香りは、ビンから直接嗅ぐだけでなく、ムエット(試香紙)にオイルをたらし、香りを嗅いでみましょう。実際に使用した時と近い香りを確認できます。
まとめ
どんなエッセンシャルオイルを選び、使用するのか?という大切なことを書きました。
なぜこのオイルを使っているのですか?と質問されたときに、しっかり回答できるエッセンシャルオイルを使ってみてください。
ただ、巷にあるものをなんとなく使っている(なんとなく香りが気に入ったから)ではなく、本日記載したようなことに注意してみてください。
そのことがあなたとあなたの周りの人を守ることになります。
よろしくお願いします。