キャリアオイルやミツロウ、精製水など、エッセンシャルオイルを薄めるものを基材といいます。肌につける際は、基材で薄めて刺激を和らげるといいでしょう。基材にもそれぞれ特徴があるので、覚えておくと役に立ちます。
基材は用途に合わせて選びましょう
一番よく使われるのは、植物から作られたキャリアオイル(植物油)です。肌への浸透性が高く、よく伸び、肌触りがいいので、マッサージに適しています。キャリアオイルに混ざったエッセンシャルオイルの成分を、素早く肌に吸収させる働きがあります。
また、エッセンシャルオイルは揮発性があるため、肌の温度で蒸散してしまいます。不揮発性のキャリアオイルとブレンドすることで、持続性を高める働きもあります。
さまざまな基材の特徴をマスターしよう
基材には、キャリアオイルの他に水や精製水、芳香蒸留水、塩、酢、アルコール、ハチミツ、ミツロウなど、さまざまなものがあります。
ただ、エッセンシャルオイルは水には溶けにくい性質なので、キャリアオイルやアルコールなどエッセンシャルオイルが完全に溶ける基材が使いやすいでしょう。
エッセンシャルオイルに似た組成を持つハチミツは、溶けやすい方ですが、それでは完全には溶けません。
ミツロウは、ミツバチが巣を作るために分泌するワックスで、巣から加熱圧搾で抽出したものです。保湿作用や肌を柔らかくする作用があるので、スキンケアにぴったりです。
キャリアオイルの使用上の注意点
植物から作られるキャリアオイルは、ココナッツオイルやスイートアーモンドオイル、ホホバオイルなど、いろいろな種類があります。肌につけるものなので、特徴を知り肌質に合ったものを選んでください。初めてキャリアオイルを使用する際は、パッチテストをするといいでしょう。
キャリアオイルは酸化しやすいので、エッセンシャルオイルと同じように、風通しのいい冷暗所で保管しましょう。
ルームスプレーや化粧水作りには
ルームスプレーや化粧水、虫よけなどを作るときは、水や精製水、芳香蒸留水を使います。
水道水には塩素が含まれているので、スキンケアに使うのは避けましょう。ミネラルウォーターも硬度が高いものは避けた方がいいです。化粧水を作るには、精製水や蒸留水を使うといいでしょう。
精製水は薬局で、蒸留水は専門店などで購入することができます。芳香蒸留水はフローラルウォーターとも呼ばれ、エッセンシャルオイルを水蒸気蒸留法で抽出する際に得られる水です。
水に混ぜるときはアルコールを活用
エッセンシャルオイルはアルコールに溶けやすい性質があります。溶けにくい精製水にオイルを混ぜるときは少量のアルコールで溶かしてから、精製水に加えるといいでしょう。
代表的なアルコールのエタノールは二種類あり、アルコールは99.5%以上ある、純度の高い無水エタノールと、薄められている消毒用エタノールがあります。エッセンシャルオイルに使うときは、無水エタノールを使いましょう。
アルコールの刺激が気になる人は脂肪酸や油脂から作られる、グリセリンを追加するといいでしょう。肌を保湿する効果も期待できます。
クリーム作りに適したミツロウ
クリームやリップクリーム、虫除け用の軟膏などを作るときは、ミツロウが適しています。キャリアオイルを混ぜて、溶かしたミツロウにエッセンシャルオイルを加えます。
クリームを作る際のエッセンシャルオイル濃度は、1%前後。リップクリームなら、0.5%ほどを目安にしてください。唇は粘膜に近いので、エッセンシャルオイルの濃度を下げてください。
また、ネイルケア用のクリームや練り香水などもオススメです。エッセンシャルオイルの香りの強さや好みに応じて、それぞれの分量を調整してください。
まとめ
ミツロウ?ってなんだろう?が私の今回のポイントでした。
ルームスプレー。化粧水。オイル入りクリームなどのクラフトについても私は数回しかやったことがありませんが
すごく簡単だった印象です。
もし機会がありましたら一緒にエッセンシャルオイルを使ってクラフトを作りましょう。